パイロットのデビュー・アルバムから40周年を迎えるにあたり、デイヴィッドとイアンとスチュアートがパイロットとして再結集しました。デイヴィッドとイアンがアラン・パーソンズ・プロジェクトに最初に目を向けたのは当然のことでした。スチュアートがアラン・パーソンズ・プロジェクトの最初の2枚のアルバムで、ビリーが最初のアルバムで演奏してもいましたが、それから何年もの長きに渡って、コックニー・レベルのスチュアート・エリオットと並んで実質上のアラン・パーソンズ・プロジェクトであったのは、デイヴィッドとイアンだったのです。デイヴィッドは独特のベース・プレイとヴォーカルを、イアンは美しく旋律的なアドリブと創意に富んだなめらかなギター・ソロを、アラン・パーソンズ・プロジェクトにもたらしました。こうした貢献がクリス・レインボウの重厚なハーモニー、アンドリュー・パウエルの瑞々しい編曲、エリック・ウルフソンの巧みな曲作り、アラン・パーソンズの卓越したプロデュースと一体となった時、その唯一無二のサウンドは世界中のファンを魅了しました。

ア・パイロット・プロジェクトでは、デイヴィッドとイアンはエリック・ウルフソンの遺産に敬意を表しています。アラン・パーソンズ・プロジェクトのファンもパイロットのファンも、真のバンドによって新しい解釈で演奏されるエリックの傑作の数々を聴く機会を楽しんでくれることを望んでいます。元々ペイトンが歌っていた「万物流転」「チルドレン・オブ・ザ・ムーン」「レッツ・トーク・アバウト・ミー」のように馴染みのある曲もあり、全体を通してイアンが心揺さぶるギター・サウンドを加えています。しかし我々は、当初はエリックやレニー・ザカタクやコリン・ブランストーンが歌った名曲に対する、デイヴィッドのプロデュースと解釈によるひねりも楽しんでいただけたらと思います。